わたしは、日本の派遣会社に登録してオーストラリアでツアーナースとして働いています。
今回は、ツアーナースについて詳しくご紹介します。
ちなみに2020年12月現在は、コロナの影響で開店休業状態。
・ツアーナースとして働きたい人
・日本にいながら海外専従のツアーナースになりたい人
・海外でツアーナースになりたい人
ツアーナースになるには
日本のツアーナースの派遣会社へ登録する必要があります。
わたしはオーストラリアに移住してから派遣会社に登録しました。
現在2つの派遣会社に登録していますが、オーストラリアに移住してからだったので特に面接らしい面接はしていません。
看護師免許証の提出と詳細な履歴書(会社側が用意したもの)を提出し、書類選考の形になりました。
ツアーナースの条件
病院就職の看護師同様に日本の正看護師であることがツアーナースになる条件です。
病院の就職と違う点は、新人看護師ではなれないということ。
派遣会社にもよりますが、たいていの会社は看護師経験3~5年以上が必須です。
基本、ツアーナースはひとつの団体に1人です。
相談する相手はおらず、すべて自分が責任を持って判断・対応しなければいけないので必要最低限の看護師経験は必須なんです。
また、海外のツアーナースは病院の付き添い・通訳などもあるので英語力も必要です。
ツアーナースを必要とする人
わたしは主に日本の高校から来る修学旅行生を対象に仕事をしています。
だいたい200人~250人の生徒につき看護師が1人で、修学旅行の間は24時間体制で働きます。
ツアーナースの仕事内容
空港で始まり空港で終わる
飛行機の到着時間に合わせて空港に行きます。
朝早いことが多いので移動はUberかタクシーを使用。
ツアーガイドの人たちがいるので、合流して一緒に待ちます。
あまり大きな声では言えないけど、ツアーガイドによってフレンドリーな人とそうじゃない人がいるんだよね。後者のときはちょっとストレスだよ~。
仕事の終わりも空港です。
搭乗ゲートに全員が入っていくのを見届けたら終了です。
挨拶と書類の受け取り
修学旅行生・先生と一緒に日本の旅行会社のツアーガイドの人たちも2~3名来ます。
日本から来るツアーガイドと派遣会社が提携しているので、看護師に必要な書類や応急処置セットなどを持ってきてくれます。
修学旅行生がバスに移動したあと、先生・ツアーガイド・看護師は、挨拶と簡単な1日の流れの確認して行動開始。
これがけっこう緊張するんだ~。
学校によって雰囲気が全然違うんだよ~。
その後バスに乗りますが、看護師は具合の悪い生徒や注意するべき疾患を持っている生徒がいるクラスのバスに乗ります。
たくさんのアレルギーを抱えている生徒や疾患を持っている生徒がいるので、渡された名簿の名前と生徒の顔を覚えて常に注意を払っておかなければいけません。
名前と顔を一致させるのが意外と大変。みんな制服着てるから同じに見えちゃうんだよね。
24時間体制で対応
修学旅行は4泊5日前後ですが、その間は24時間体制で行動を共にします。
長時間の移動による疲れ、車酔い、頭痛などなど、初日は体調不良者が続出。
1人1人対応し、その都度看護記録の作成と担任の先生に報告します。
経過観察が必要、病院の受診が必要と看護師として判断した場合は、先生、ツアーガイドと協力し、具合の悪い生徒、そのほかの生徒の対応などを確認します。
200人以上の生徒の体調は看護師が1人でチェックし判断しますが、その後の対応には先生、ツアーガイドの協力が必要不可欠。
連絡を密にし、迅速な対応力が求められます。
職員会議に参加
ホテルに到着し、生徒の点呼、先生たちの見回りが終わった後、毎晩職員会議があります。
一番眠くなる22時頃にあるんだよ~。
先生たちから1日の状況報告、ツアーガイドからの翌日の日程の確認、看護師からの体調不良の生徒の報告など、盛りだくさん。
ツアーナースのメリット
1、ホテルに泊まれる
24時間体制なのでもちろん自宅には帰らずホテル泊。
ふだん泊まらないホテルに泊まることができます。
基本は1人部屋。
学校によってはツアーガイドと一緒の部屋だったり、古いホテルのときもあるよ~。こればかりは運だね。
2、おいしいものが食べられる
ホテルの朝食や自分ではあまり行くことのないレストランでの食事が堪能できます。
3、観光ができる
わたしは基本シドニーが対象ですが、ブリスベンやゴールドコーストに出張に行くこともあります。
具合の悪い生徒がおらずなおかつ生徒の自由行動の日などは、ちょこっとだけ観光させてもらうことも。
学校の先生方にもよります。
旅行を楽しんでいる先生たちのときは、学校の雰囲気もよく輪に入れてもらったりもしますよ。
ツアーナースのデメリット
1、書類がたくさん
派遣会社に提出する書類はすべて手書き。
帰国の際にツアーガイドに預けるので仕事最終日までに完成させておかなければいけません。
2、拘束時間が長い
勤務は24時間体制ですが、基本的な稼働時間はだいたい朝の6時ころから22時ころまでです。
夜間帯に体調不良の生徒が出た場合には、担任の先生を通して電話がきますがほとんどありません。
たいていは朝一で報告を受けます。
日中でも体調の悪い生徒がいなければ、生徒たちと一緒に観光を楽しんでもOKですが、いつなにがあるかわからないので常に気を張っていなければいけません。
ツアーナースのお給料
日当1万5000円です。
4泊5日の仕事の場合は、1万5000円×5で7万5000円。
そのほかに請求できる費用はこちら⤵⤵
自宅から空港(集合場所)まで、空港(解散場所)から自宅までの交通費
私用携帯を使った場合の通信費
生徒が自由行動の日の食事代(昼食1,000円、夕食1,500円)
なので1回のお仕事で10万円前後の収入になります。
振り込みは日本の口座のみなので、海外でツアーナースになるときは日本の銀行口座が必須です。
日当は派遣会社によるけど、だいたいは1,2000円~1,5000円くらいだよ。
まとめ
ツアーナースについて詳しくご紹介しました。
興味のある人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コロナが早く収束して、自由に国を行き来できるようになる日が早く来るといいですね。
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